学園国家

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15万7080円 今日の晩飯にかかるはずだった費用だ 俺達はあの後閉店まで食べ続け、約5キロの肉を平らげた その内九割は俺が食ったのだが 拓哉は肉よりもデザートを食べていた それはもう吐くんじゃないかってぐらいに だが肉や金を盗まれるよりは被害額は少なかったはずだから結果的に見ればどちらも得したんだと思う [ふひぃ~、食った食った~] 俺は異様に膨れ上がった腹をさすりながら道を歩いていた [ははは、太るんじゃない?] [甘いもんばっか食ってたお前が言うな] 確かにね、と呟いて拓也は空を見上げた [明日…何しよっかな…] 拓也は星を見ながらそう呟いた [美少女誘って遊園地でも行ったらどうだ? ほら、第6学区の理事長の娘さんでも誘ってさ] [せっかくの休日なのに僕の頼みなんかで一緒に着いてきてくれるわけ無いじゃないか] [……はぁ、これだからお前は 父さんは鈍すぎる息子を持って悲しいよ] [僕は力真の息子になった覚えはない! というか鈍いって何のこと?] はぁ…俺はまた溜め息をつく [じゃあ俺が聞いといてやるよ、また連絡する] [え?それくらい自分で[いいから、任せとけって]…わかった、じゃあまた明日] 主人公のサポートをするのが俺のような“脇役”のする仕事だからな
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