学園国家

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さて何をしようかと頭を捻っていると、俺の携帯が軽快なリズムを奏でた [はい、もしもし] [あ、もしもし力真?今暇だったりする?] 俺はいやな予感がしたが何もすることがないので一応暇だと返す [よかった~、実はどこで聞きつけたのかわかんないんだけど女の子が15人ぐらい来ちゃったんだよ 男一人じゃ気まずいからさ、遊園地に来てくれないかな] やっぱりこんなことだろうと思った [よ、来てやったぞ] 拓也に群がる女共は、なんだこいつみたいな目で俺を見てきた [なぁ、早速だけど帰っていいか?] [だめ、そんなの来た意味ないじゃないか] いや、十分あると思うよ 俺ここに来るまでずっとソフトクリーム食べてたし [誰なんですか?この人は?] [僕の親友の曲 力真だよ ほら挨拶して] 力真が親友という言葉を発した途端女共の目つきが変わった おそらく親友である俺に取り入れば拓也との仲を取り繕ってくれると思っているのだろう もう一度言わせてもらいたい [なぁ、やっぱり俺帰っていいか?]
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