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私は深く先生に頭を下げ、その場を後にした。
私が向かったのは…。
美鈴「はぁはぁ…。」
私の居場所…。
焔「美…鈴…。」
焔はぼんやりと玄関脇に座っていたが、私を見つけると飛びつくように私を抱きしめた。
痛いくらいの抱擁が私の存在を確かめる。
焔「美鈴…。」
焔の声は微かに震えていた。
美鈴「ただいま…焔。」
私が優しく背中をなでると焔は甘えるように私の髪に顔をうずめた。
焔「お帰り…美鈴。」
ホッと安心したような焔の声が私の胸に染みた。
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