†第一話†

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‡Said・Ouki‡ チチチッ、チチッ! 鳥の囀ずりが聞こえ、部屋に朝陽が入り込む。 『うー、うぅ…。』 「桜姫、早く起きてご飯食べなさい!」 『ん…く、あぁ?』 「おはよう、桜姫。」 『おはよぉ…。』 寝ぼけ眼で挨拶したのは、黒く長い髪がボサボサになっていて、前髪で顔が見えない少年。 フラフラとおぼつかない足取りで部屋を出た。 『お父さん、おはよう!』 「おはよう。目玉焼きとスクランブルエッグ…どっちがいい?」 『うーん…、スクランブルで!』 「了解~♪」 ジューっという音がして、美味しそうな香りが広がる。 「はい、出来たよ~!」 『ありがと。美味しそ~♪』 もしゃもしゃ食べ始める。今朝は、スクランブルエッグにトースト、ベーコンと牛乳。 完璧な洋風の朝ごはん。 桜姫は食べる手を止め、ふと思う。 『時雨とーさんや…。』 少しふざけていうと、クスクス笑ってきた。 「どうしたの?(笑)」 『お父さんってさ…、お母さんっぽくなったよね。』 ………………………。 しばらくの沈黙。 「たぁっ!?」 『ちょ!?💦』 何を思ったのか、時雨が抱きついてきた。
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