走れない世界

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「おーすっ」 「あっ輝一くーん♥おはよぉ~」 ドックン! やだ・・・ あいつだけには知られたくない・・・! 「ちょっ・・・奈々どこ行くの!?」 「ハァ・・・」 思いっきり走れない・・・ バタンッ! 「・・・屋上に来ちゃった・・・今日・・・いい天気だな・・・」 グラウンドで思いっきり走りたい・・・・ 走りたい・・・ 走りたい! 走りたい!!! 今ここで思いっきり走ってやるんだから! 「よーい・・・・・・ドンッ」 ダッ! ズッキンッ!! 「あっ・・・」 ドサッ!! 「っ!何で・・・何で・・・あたしは走りたいだけなのに・・走らせろよ!! ・・・っ・・・うっ・・・」 「奈々!」 「千里!どうしたの?」 「どうしたのじゃないよ!いきなりどっか行くから!」 「・・・ごめん」 「今日どうすんの?」 「午前中はサボる・・・」 「分かった、午後から落ち着いたら来な。」 「うん・・・・ありがと。 ねぇ・・・千里・・・緒方・・・さあたしの事知った?」 「・・・さぁ?だけどあたしがクラスの女子に口止さしといたからバレてないんじゃない?」 「そっか・・・」 千里は去って行った どうしてあたし逃げたんだろ・・・
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