走り始めた過去

3/7
前へ
/46ページ
次へ
「・・・ちゃん 俊平兄ちゃん!」 高校生ぐらいの少年が立っていた 「どーした?奈々」 「あたしと競争しよ!」 「いいよ。じゃあここにライン書くね」 「じゃあ行くよ。 よーい・・・ドンッ!!」 ダッ 「俊平兄ちゃん待って~」 「ほらっ!奈々速く~」 『ハァハァ・・・』 「シュンペイ兄ちゃんにはまだまだだなぁ~」 「クスッ、奈々は今はそれぐらいでいいんだよ。 奈々は中学生だろ? だからまだそれぐらいで大丈夫。 奈々は高校生になったらもっと速くなるよ。」 「うん!もっと速くなって高校でも全国大会に行きたいなっ!! それで俊平兄ちゃんの記録抜きたいな!」 「そうだな~。ちょっとそれは奈々には無理かな」 「ひどーい。絶対に抜いてやるからね!!」 「ははっ楽しみにしてるよ」 「本当だよ~?」 あたしは俊平兄ちゃんの事が大好きだった 幼なじみとしてじゃなくて・・・ 恋愛として・・・ こんな幸せが続けばいいのに─
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加