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「・・・ちゃん
俊平兄ちゃん!」
高校生ぐらいの少年が立っていた
「どーした?奈々」
「あたしと競争しよ!」
「いいよ。じゃあここにライン書くね」
「じゃあ行くよ。
よーい・・・ドンッ!!」
ダッ
「俊平兄ちゃん待って~」
「ほらっ!奈々速く~」
『ハァハァ・・・』
「シュンペイ兄ちゃんにはまだまだだなぁ~」
「クスッ、奈々は今はそれぐらいでいいんだよ。
奈々は中学生だろ?
だからまだそれぐらいで大丈夫。
奈々は高校生になったらもっと速くなるよ。」
「うん!もっと速くなって高校でも全国大会に行きたいなっ!!
それで俊平兄ちゃんの記録抜きたいな!」
「そうだな~。ちょっとそれは奈々には無理かな」
「ひどーい。絶対に抜いてやるからね!!」
「ははっ楽しみにしてるよ」
「本当だよ~?」
あたしは俊平兄ちゃんの事が大好きだった
幼なじみとしてじゃなくて・・・
恋愛として・・・
こんな幸せが続けばいいのに─
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