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『ヒ、ョウテ、…ギキ、カク………』 もう一度顔面をトンファーで押し込んでやったら、ガキッと鈍い音がして、もう作動しなくなった。 これで、何体目だ…?7か、8か、キリがない。また2体のでかいロボットがが跳んで来るのが見える。 元々ボロボロだった工場の跡地は、さらに壊されていく。屋根なんか無くなった。ここが並盛だったら、本当に容赦しなかったよ。今だって容赦してないけど。 2体がこっちに来る間に、シャツのボタンを外した。ネクタイも少し緩ませる。 スーツはやっぱり、動きづらい。こんなのが普段の服の何倍もの防御になるだなんて。赤ん坊から貰ったものの、わざわざこんなもの着なくてもいいのにと思っていたが、壊した機械の破片が爆風によって飛んでくるので、案外役にたっている。頬のかすり傷を拭った。 服で覆われたとこ以外は、守るものなんてない。 もう2体が目の前まで来ているので、構え直したら、途端に2体の動きが止まった。 不思議に感じたが、右手奥の扉がバコンと壊される。一人の男が、近づいてきた。いくつかのリングに霧と嵐の炎をともして。 あんな色、ともして、こいつ殺されたいの。  
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