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「おい!紫乃!!!お前雲雀と別れたってホントかよ!!!!?」
「煩い黙れバカ持田帰れ」
「お前ってそんな酷いやつだったかよ!?…まあ、その様子だと、お前、そーとー落ち込んでんだろ」
…本当煩い。持田の、この私のこと何でも解ってますみたいなこの口調。幼なじみなくらいで、解ってる風な口、聞かないでよ。
「紫乃?」
「…何」
「その席、今は雲雀さんのでしょ?」
「…もういいんだって、この席、いらないって。」
「なあ!莉奈!こいつ、煩い、バカ持田って言ったんだぜ!」
「黙れ持田帰れ」
「お前もかよ!!!もういいよばーか!もう泣いてきても助けてやんねーからな!!!」
「…あぁ帰っちゃったよあいつ。あいつなりに元気づけたいんだろうけど、空回りなのよね……いいの?これで」
「………、なにが」
「雲雀さんのことよ!このままでいいの?」
今座っている、ついさっきまで雲雀くんの席だった私の席から、以前座っていた私の、雲雀くんが座るはずだった席をみる。その席はここから斜め前で、あの席も中々よかったのになあと思う。莉奈が隣で、煩い持田が前で、すぐ近くに雲雀くんがいて。
もう 関わることがない。関われることがない。席も、関係も、全部私との接点は、
「…もう、なくなっちゃった……」
莉奈の顔は、合わせづらいから見てないけど、上からため息が降りてきた。きっと、怒った、悲しんだ顔をしている。私のことを想って。
「…最近、雲雀さんが色んな女の人を応接室に連れ込んでるの、よく見るよ。」
莉奈、どうすればよかったんだと思う?私、間違ったこと、したのかな。それとも、付き合ったこと自体、間違い?今まで、本当に何も知らないのは私で、好かれてもないのに、自惚れてたのかな。だったらすごく、恥ずかしいなあ。私のこと、まだ好きなくせに、なんて言っちゃって。
「でもさ、雲雀くん。いちばん最後、全てのことから目を背けたいような顔で笑ったの。あれだけは、間違ってなんか、ないよ」
あれは、拒絶ではなく、
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