淋しいウサギ

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 ウサギは言いました。 「わたしは淋しいと死んでしまいます」  それを聞いた神さまは、ウサギのそばにいることにしました。  ウサギが淋しくないようにずっと。  どんな時でも、ウサギと神さまは一緒です。  朝、目が覚めるとウサギのすぐ隣には神さまがいます。  起きている間はもちろん、寝る時も、眠っている時だって一緒です。  だからウサギは淋しくありませんでした。
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