淋しいウサギ

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 神さまはウサギに告げました。 「迷惑なんかじゃなかったよ。だって、君が大好きだったから。だから君をそんな風に創ったんだ」  神さまは泣きながら謝ります。 「ごめんね、ウサギ。わがままな神さまでごめんね。死なせてしまってごめん」  神さまはずっとウサギのそばにいたかっただけでした。  そうしてウサギも神さまも、おいおいと泣き続けました。
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