ープロローグー

7/10
前へ
/88ページ
次へ
ドサッ… 男は力尽きて倒れた。 アーモンド型の瞳に少し長めの髪をした青年だった。 その手には手配書のようなものが握られている。 そう、彼自身の手配書だ。 この男の名はレン。 首に億単位の賞金が悪党だ。 傷だらけのレンは今にも死にそうな状態だった。 レン(俺も…ここまでか…) そう心の中で思った時… スッ… 急に身体が浮いた。 誰かに抱えられたのだ。 ボンヤリする意識の中、レンは途切れながらに声を出す… レン「…誰だ… 俺に…構うんじゃねぇ… 俺は…もう…死にた…いんだ…」 そう訴えるがレンを抱えている人物は全く聞く耳を持たない。 力の入らない身体で抵抗していたレンだが途中で気を失った。 レンを抱えて運んでいるのはアキだった。 アキ「殺し屋レン…ね…」 リサ「知ってたんだ? 割りと有名な殺し屋よね… 死神とか悪魔とか言われてるくらいだし…」 アキ「…コイツ… 死にてぇらしいんだ…」
/88ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加