第1章・明日の記憶

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マサシ「…一匹狼のお前にはこーゆー雰囲気は苦手か?」 レン「えっ?…おま… いつの間に起きてた?」 マサシ「たった今だ。 で?どうなんだよ? 苦手か?それとも嫌いか?」 レン「………」 マサシに問われてレンは全員の様子をもう一度見た。 みんな屈託のない本当に楽しそうな顔で笑っている。 レン「わかんねぇよ… こんな感覚…初めてだ… 今までは悪党に付き従うことで自分のことを守ってきた… 自分を抑えて生きてきた。 裏切られる前に自分から裏切って逃げたりもした…」 マサシ「…それで…? そのせいで人を信じることも笑うことも忘れたのか…?」 レン「…そうだよ… いつか、裏切られるなら… 最初から誰も信じない… 俺は…1人でいい…」 マサシ「誰も信じない… それってお前がまだ本物に出会ってないからじゃないか?」 レン「…本…物?」 不思議そうな顔をするレン。 するとマサシの背後にいたリサがクスリと笑った。
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