第1章・明日の記憶

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ー15年前ー エルフ国という小さな島国に幼きレンがいた。 このときレンはまだ10歳。 どこにでもいる明るくて元気な少年だった。 レン「大きな船~! スゲェ~✨海軍船だぁ~♪」 少年レンは港にいた。 海軍の船が一隻、港に停泊しているのを見つけたのだ。 このときのレンは海軍は正義の味方だと信じて疑わなかった。 レンの憧れの存在だった。 「海軍の船が好きかね?」 レンの背後から声がした。 海軍の制服を着た年配の男がたっている。 レン「おじいちゃん、誰? 海軍さんなの?」 「ワシはグース… この海軍船の指揮をとっておる老いぼれの海軍大佐じゃ」 キラキラとした瞳で興味津々に聞くレンに優しく答えるグースという名の年配海軍大佐。 彼はただの海軍大佐じゃない。 見た目からは計り知れないほどの優秀な大佐で大将の地位を約束されているエリートだ。 レン「グース大佐っていうんだ♪ボクはレン!」
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