第1章・明日の記憶

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翌日… 何隻もの海軍船がエルフ国を囲むようにして集結していた。 エルフ国の人々はその異様な光景に困惑している。 いつものように港に来ていたレンもそれは同じだった。 レン「海軍の船がいっぱいだ… どうしてだろう? グース大佐はいないのかなぁ?」 グイッ! レン「!!!!?」 キョロキョロと辺りを見渡していたレンを誰かが引っ張った。 レンは精一杯暴れて抵抗する。 グース「暴れるでない! ワシじゃよ!レン!」 聞き覚えのある声にレンは安心して抵抗をやめた。 会いたがっていたグースだとすぐに気づいたのだ。 レン「グース大佐ぁ~♪ 今までどこにいたの? ずっと会いに来てたのに! 何で海軍の船がこんなにたくさんいるの?」 グース「残念じゃがエルフ国はもう無くなってしまう… レン、一緒に来るのじゃ!」 レン「…えっ??」 不思議そうな顔をするレンの手を引き、エルフ国の裏側までレンを連れて行った。
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