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「おぉ、仁。」
楽しそうな顔した友達がトイレから出てきた。こいつのこんな楽しそうな顔初めて見たかもしんない。以前一緒に韓国に二人で旅行をしたほどの仲。曲作りでもいろいろ手伝ってくれている友達の中でも、ぴぃと呑む時は決まってジョセも呼ぼうとゆう話しになるぐらいジョセは俺にとって大事な人だ。
「仁、トイレ?」
「あ、あぁ。」
「そうか、あ、そうだ。前言ってた歌詞の件、あれ少し英語のとこ直してやったから。」
「おー、Thank you!さすがニューヨーク生まれはやることが早いねー!」
「はは、まぁな。」
「本当感謝してる。まじありがとな。」
「おう、じゃぁ俺酔ってきたから帰るわ。仁も飲みすぎんなよ~!」
あぁ。と言って手を振るけどトイレから出てきたジョセに聞かなきゃ、と思った
「なぁ、ジョセ!」
帰ろうとしてるジョセを引き止める。少し振り返ってこちらを見るジョセ。
「ん?」
「かめ、知んね?」
「…あぁ、あいつ来てたの?知らねぇな。」
「トイレに居なかった?」
「見てねぇな。」
「そっか、わかった。引き止めて悪かったな。じゃあな。」
ジョセに別れを告げトイレのドアを開けようとしたら
「仁!言い忘れたけど、あいつ、亀梨?こうゆう場所に連れてこねぇほうがいいんじゃね?」
「?なんで。」
「あいつ、あんまり俺等、ってゆうか俺だけど、好きじゃねぇし。」
そうだった。かめはジョセと波長が合わないのか仲がよくない。かめは昔から俺と仲いいやつとは大抵仲がよくない。ぴぃともそうだった。今じゃすっかり仲がいいけど。だから、ジョセとも仲がよくなるかなと思ってこうゆう場所に連れてきている。
「そんだけ、じゃあ。」
ジョセは長い足をカツカツと鳴らして帰っていった。ジョセはいいやつだ。なのに何故かめはジョセを嫌うのかがわからない。俺の友達なんだからお前も好きになれよ、っていつも思う。
ジョセの背中を見送って今考えていることの原因のかめを探すためにトイレのドアを開けた。
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