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指がズポズポ入っていく。いつもなら一本でもギチギチで解かしていくのに時間がかかるのに。もう三本も入っている。明らかおかしい、本当に独りでいじっていたのか?いや、ないな。プライドの高いかめだ。そんなことするはずがない。じゃあ、どおして。
『男とトイレ』
マスターの声が頭の中でリピートしてなり響く。男と、オトコと、二人で、何してた?
「…なぁ。」
「あ、あ、あ、うっ、指動かし、ながら…喋ん、なぁ…」
「誰と居た?」
ビクッとかめの白い肩が揺れた。何、その、動揺。
「おい、誰と居たんだよ!」
「!あ、あああぁ、ん」
一気に自分の立ち上がったそれをかめの暖かい中へとぶち込んだ。あれほど入れるなとか嫌だとか言ってたくせにいざ入れると感じて軽く飛んでるし。本当むかつく。入れれば感じんのかよ。
「じ、じ…ん、もうやめ、て」
「お前何言ってんの?感じてるくせにやめろ?俺の質問にだけ答えりゃーいーんだよ!」
舌打ちをしてかめの肩を掴みもっと深く結合した』
「や、やあぁぁ!」
高い声が抜けてかめが倒れる。ほらお前おかしいよ。いつも2発や3発じゃ飛ばねぇじゃん。何気ぃ失ってんの。お前どおしたの?俺が来るまでに何あったの?
意識が飛んだかめを便器の上に座らせて持っていたタオルを水で濡らして自分の精液が垂れ流れているとこを拭いていく。
「簡単に、飛んでんじゃねぇよ…。ごめ、ごめんな、かめ」
こんなことしたかったわけじゃねぇんだ。綺麗になっていくお前をずっと隣にいたお前を俺という鎖で繋げてるだけ。一緒に居すぎて離れられなくなってんの。いっそ、お前に告白して付き合っちまえばいいのかな?
いや、無理だな。お前は俺が嫌いだろ?そうだよな。最近の俺への避け方は露骨すぎる。
知ってて襲うって、俺何がしてぇんだろ。
「なぁ、かめ。どうすればいい?」
かめの太ももまで流れている白い汚い欲を拭こうとかめの右足を持ち上げたら、股関節のギリギリのとこにある赤い痕。
は?俺付けたっけ?いや、つけてねぇ。さっきの行為で痕なんか一つも付けてない。何故、何故、何故、やめろ。消えろ。
ブーブーブー
かめの携帯が鳴る。気が動転した俺はされたら一番嫌なことをした。
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