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【数分後】
「おはよう」
そんな軽めな挨拶をしながら、俺は教室に入った。
早めに学校に着いたわけでも無いので、ほとんどのクラスメートが揃っている状態だが……
何だろう。
普段ならチラホラと挨拶が返って来るんだが……
今日は一切返事無し。
いや、それどころか皆が俺の事を見ている様な気がする。
……。
っは!!
まさか!!
バレた?
俺が小学生と付き合ってるってのがバレてんのか!?
だから皆さんで俺の事をじっとりと見てくるのか?
俺がそんな事を思っていると、裕太が俺の元に駆け寄って話し掛けて来た。
「おい、政宗!!……お前、どういう事だ!?」
あぁぁぁ!!
こりゃ完全にバレてるっぽいな……
「いや、これには色々事情があってな……」
「どんな事情があったらこんな非常識な事が出来るんだよ!!」
「非常識なのは分かる……だが、理由くらい聞いてくれよ!!」
「あぁ、聞いてやろう。どうしてお前がクラスの皆にエロ本の隠し場所を一斉送信したのか!!」
「それはだな、深いわけがあるんだ――」
……。
……。
っえ?
「急にさっき届いたぞ?タンスの2段目に隠してますってメールが!!」
っは?
何の話しですか?
意味が分からん!!
「裕太!!ちょっと携帯貸せ!!」
そういうと俺は、裕太から携帯を無理矢理奪い、メールの履歴を確認した。
……。
……。
マジだ。
数分前に俺からのメールがある。
しかも内容はさっき裕太が言った様な内容だ。
こんなメール、送った覚えは無い。
ってか送るわけ無いじゃん!!
こんな恥ずかしいメール!!
しかも事実!!
俺しか知らないはずなのに……
俺はそんな事を思いながら、肩をぐったりと落としていると、ある事が頭をよぎる。
っあ!!
罰ゲーム!?
これが罰ゲームなのか?
恥ずかしい事をクラスの皆に一斉送信が?
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