step2 彼女の事を知りましょう。

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【数時間後】 現在時刻16時を少し回った所。 つまり放課後です。 やっとで今日1日の学業が終わる。 今日は大変だった。 皆からは痛い目で見られるし、裕太からも相手にされなかった。 ……。 イジメってこう言うのがきっかけで始まるんだろうな。 「政宗。帰るぞ」 俺がしょんぼりとしていると、裕太がそんな事を言ってきた。 「っえ!?一緒に帰ってくれるの!!」 「まぁお前が変態だろうと、俺の友達だ。一緒に帰る位はしてやるよ」 「ありがとう!!」 ……。 こうやって裕太に感謝するのは良いが、そもそもの元凶はこいつ何だよな…… 俺はじっとりとした視線で裕太を睨む。 「何だその目は?良いのか?クラスメートから弾かれるだけならまだしも、親友にまで愛想つかれたら……お前の学校生活闇の中だぜ?」 「見放さないで下さい!!お願いします、裕太様!!」 「よろしい」 くそぉ!! コイツのせいなのに!! コイツのせいなのにぃぃ!!!! まぁ何だかんだ言いながらも俺達は下校した。 「なぁ政宗。どっか寄ってく?」 帰り道で裕太が寄り道を提案。 「ん~ゲーセンでも行くか?」 「っお!!良いねぇ~。格ゲーしようぜ!?フルボッコにしてやんよ」 「っは?俺だって負けねーし!!」 俺と裕太がそんな事を話しながら歩いていると、ある人物が前の方から歩いて来て、俺に声をかけた。 「っあ!!政宗さん!!お帰りなさい!!」 「っな!!」 「どうした政宗。そんなに驚いて……ってか、この子誰?」 俺が驚いたのも無理は無い。 だって俺に声をかけてきたのは、俺の現恋人、愛佳ちゃんなのだから。 「っあ。愛佳は政宗さんの恋び――」 愛佳ちゃんが話してる最中に、俺は愛佳ちゃんの口を塞いだ。 「この子は……その……親戚!!今、親戚の子が遊びに来ててさ!!悪い、遊んであげる約束してたんだった!!先に帰るわ!!じゃあな!!」 俺はそう言って無理矢理愛佳ちゃんを連れて裕太から離れた。
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