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「その……愛佳ちゃんの好きな食べ物って何?」
「ん~……シチューかな?政宗さんは?」
「カレーとハンバーグかな?」
「何か子供っぽいですね♪」
クスクス笑いがら話す愛佳ちゃん。
別に好きもんは好き何だからしょうがないだろ!!
「愛佳ちゃんって姉妹とかいないの?」
「お姉ちゃんがいます。確か……政宗さんと同じ学校だったと思います」
「へ~。そう言えば、少し気になってたんだけど……愛佳ちゃんってどうしてあのサイトに登録してたの?」
「えっと……友達が遊び半分で勝手に……」
「あぁ……俺と同じだな」
「っあ。そうなんですか?」
「そうなんです。何か俺達似た者同士かもな!?」
「そうですね!!」
俺達は笑いながら帰宅した。
だが……
俺の笑い声は、次の愛佳ちゃんの発言により打ち消された。
「ここが愛佳の家です!!送って頂いてありがとうございます!!」
「……」
「政宗さん?」
ウソだろ。
ここって……
俺の元カノ、姫路さんの家じゃ無いか。
っあ!!
今更だが、同じ名字じゃん!!
んじゃやっぱり?
俺の元カノの姫路さんと、愛佳ちゃんは……姉妹?
……。
まずいな。
「政宗さん大丈夫ですか?具合悪い様なら家にあがって行きます?」
「いや、良いです!!いろんな意味で頭痛いけど大丈夫!!俺……帰るわ!!っあ。後、俺達が付き合ってるのは内緒ね?」
「っあ、はい。分かりました。今日はありがとうございます」
「うん。じゃ!!またね」
そう言って俺は愛佳ちゃんの家を後にした。
神様がもしいるのであれば、確実に俺をオモチャか何かと勘違いしてるに違いない!!
……。
あぁ……ヤッパリ夢であって欲しい。
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