step3 彼女と遊びましょう。

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入園してすぐに俺は思った。 前もここに来たんだよな…… 愛佳ちゃんのお姉ちゃんと。 おっと、ブルーな気持ちは拭い去ら無いとな。 愛佳ちゃんに心配かけるわけには行かないし。 「何か見たい動物とかいる?」 「ウサギさんが見たいです!!」 「ウサギかぁ~……。そうなるとふれあいコーナーだな。良し、行こっか!!」 俺は少し前に来てるからだいたいの場所は把握しているので、愛佳ちゃんをふれあいコーナーまで案内した。 ――― 「わぁー!!見て下さい!!ウサギさんがいっぱいいますよ!!」 目をキラキラと輝かせながら愛佳ちゃんがはしゃぐ。 喜んで貰えるとデートに誘ったかいがあったってもんだな。 「餌をあげる事も出来るんだよ!?買って来るから待ってて!!」 そう言って俺は餌を買いに行き、数分程で愛佳ちゃんの元に戻った。 「君は美味しそうに食べるね~♪いっぱいあるからね」 餌をあげながらウサギに話し掛ける愛佳ちゃん。 ちなみに俺はそれをベンチに座りながら見てるだけ。 「政宗さんも一緒に餌あげましょうよ!!カワイイですよ!!」 愛佳ちゃんが手招きしながら俺を呼ぶ。 「俺は良いよ」 「ダメです!!ウサギさんも「政宗さんから餌が欲しいよぉ~」って言ってますよ!!」 うさぎを抱きかかえながらウサギの気持ちを翻訳して来る。 「分かったよ」 俺は愛佳ちゃんの元に駆け寄り、抱きかかえられているウサギにそ~っと餌を与える。 「政宗さん、もしかして怖いんですか?」 「いや……その……噛まれたら痛いじゃん?」 クスクスと笑いながら愛佳ちゃんが話す。 「政宗さんカワイイですね♪大丈夫ですよ!!」 俺がカワイイ? 普通の人から見たら単なるチキンだよ?
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