step3 彼女と遊びましょう。

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そんなやり取りを終え、俺達はふれあいコーナーを後にした。 どこに向かうわけでも無く、ただ歩いてる最中にも愛佳ちゃんは「カワイかったなぁ~」と呟いている。 本当に好きなんだろうな、ウサギ。 そんな事を思いながら俺達はいろんな動物を見た。 初めて見たのだろうか、キリンの首の長さに愛佳ちゃんが驚いたり。 檻の中でだらけているだけで百獣の王と称されるライオンを見たり。 やはり気に入ったのか再度ふれあいコーナーにも行ったな。 そして現在は園内にあるどこにでもありそうなファミレスで昼食をとっている最中だ。 「愛佳ちゃん、他に見たい動物はいないの?」 「愛佳は……ウサギが……」 相当気に入った様子だ。 良かったな、ウサギ殿。 3度目のふれあいフラグが立とうしてますよ。 「愛佳は良いですから、政宗さんは何か見たい動物は無いんですか?……ウサギとか」 愛佳ちゃんが器用にナイフとフォークを使い、ハンバーグを切りながら質問して来た。 「見たい動物ねぇ~……」 実際の所、少し前に来てるわけだし大半の動物は見てるんだよね。 しかも暑さのせいか、動物達もだらけてるから見てても退屈と言うか。 「別にいないかな?」 俺が質問に答えると、愛佳ちゃんが次の要望を出してきた。 「ま、愛佳。アライグマが見たいかなぁ~、何て。……後、ウサギとか」 「んじゃ食べた後にアライグマ見に行こっか!?」 「……はい」 愛佳ちゃんが少しだけ俯いて返事をした。 「後、ウサギとか」 俺のその言葉を聞き、曇りがちな顔が急に晴れた様に明るくなった。 「はい♪」 相当好きな様だな。 ウサギ。
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