step3 彼女と遊びましょう。

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その後、俺達は昼食を済ませてからアライグマを見に行ったんだ。 そこでも愛佳ちゃんは「カワイイ~♪」を連呼してたな。 まぁカワイイとは思うが、そこまで言わなくてもな。 やはり男性と女性のカワイイと言う単語の感性違うんだろうな。 今度そこらの偉い学者辺りにでも調べて貰いたいものだな。 っとまぁ、アライグマを一通り見た俺達は、またもやここに来ましたよ。 ふれあいコーナー。 ウサギさんもビックリだね。 こいつらまた来やがったと思ってるに違いない。 そんでもって愛佳ちゃんはもはや慣れた手付きでウサギを触りますよ。 そしてこの言葉。 「わぁ~♪カワイイなぁ~」 何度来てもその一言。 今度プレゼントしようかな。 ウサギ。 でもウサギってペットショップにいるのかな? 値段の相場も良く分からない。 でもここまで気に入ってるならウサギグッズ位は買ってあげようかな。 俺がそんな事を思いながら、愛佳ちゃんを笑顔で見つめていると、どこかで聞き覚えのある声が聞こえて来た。 「うわぁ~♪やっぱりカワイイなぁ~」 その人物は俺達と少し離れた所でウサギを撫でながら餌をあげている。 そしてその人物が顔を上げこちらを振り向き俺と目が合った瞬間、俺の笑顔は無惨にも崩れ去る音がした。 「ひ、姫路さん……」 「っえ?佐宗君?」 そこにいたのは俺の元恋人兼、愛佳ちゃんの姉…… 姫路 夢歌(ひめじ ゆめか)さんだった。
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