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「そう言えば、裕太。お前はベストパートナーと上手くいってるのか?」
「ん?あぁ……アイツ程度じゃ俺を掴んで留める事は出来ないっつうの。ったく、何だ!!何か悪い!?俺何か悪い事した?ねぇ!!ねぇってば!!……ぐす……うわぁ~ん」
うわぁ~……
ウザイな。
こりゃ多分フラれたな。
どうせ会って速攻で告白したんだろう。
こいつの告白癖は酷いからな。
初めて俺の家に遊びに来た時、いきなり妹と母親に告白したからね。
そう言えばクラスの女子全員に告白したんだよな……
顔はまともなんだが、この性格だからな。
俺はそんな事を思いながらそっと慰めた。
「裕太。人生にはモテ期なる物が3回来るらしい。良いか?たかが3回目が終わった程度でクヨクヨすんなって!!元気出して行こうぜ!!」
「えぇぇ!?俺のモテ期3回目終わっちゃったの!?17歳にして人生のピークですか!?」
「ピーク所か生まれた瞬間から底辺以下だから、3回目のモテ期でギリギリプラマイ0に……届かない所だな」
「俺の人生全てが底辺以下!?少しは親友を慰めてよ!!」
「やだなぁ~、冗談だよ!!俺は親友でストレス発散してるだけ♪」
「っ酷!!この鬼!!悪魔!!変態!!ロリコン!!」
っう。
俺はロリコンじゃ無い。
俺はロリコンじゃ無い。
俺はロリコンじゃ無い。
俺はロリコンじゃ無い。
俺はロリコンじゃ無い。
俺はロリコンじゃ無い。
俺はロリコンじゃ無い。
俺はロリコンじゃ無い。
―――
何回心の中で同じ事を繰り返しただろう。
まるで暗示をかける様に何度も何度も……
気が付いた時には裕太は目の前からいなくなっており、授業が始まっていた。
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