後悔の果てに

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アップルグリントの盗賊達も他の魔法師達によって捕まった 「あ!」 私はメイドさんの所へ近づいた 「‥うっ…り…ん…ごちゃ…ー」 かすかだが息がある。私はメイドさんの手をギュッと握りしめる 「話さないで。今すぐ医者を!」 と言った瞬間だった 私の手をつかみ、笑顔で首を横にふる 「い‥いの‥はぁ…はぁ。無事で‥よか‥っ‥た…」 苦しそうに話す 「ごめんなさい!私の…私のせいで、こんな事に…お願い‥死なないで。ねぇ!レイアさん!死なないで!」 涙がポロポロと出てくる林檎に‥レイアが指で、そっと林檎の涙をふく- 「レイア‥さん」 笑顔でレイアが声をしぼりながら話す 「名前…は‥じめて‥読んでくれたね‥ありがとう……。」 そう。このとき私はメイドさんの名前を初めて呼んだ。 最初で最後に呼んだのだ‥。 レイアさんは眠るように静かに息をひきとった。 初めて話したのが、こんな展開 もっと早く話せば良かった。 私は大声で泣いた。喉が枯れるまでずっと…ずっと。
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