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「……」
「……」
「……」
「……」
長い沈黙が続く
葡萄が近づいてくる
「…何?」
私は言った
「アンタさぁ~髪ボサボサ」
葡萄が私の髪を触りながら話しかけてくる
「へ?」
「髪切り行かなかったの?」
「髪切り?」
髪は自分で適当に切ったことはあったし、レイアさんが気づいて、切ってもらった事がある
私もレイアさんも、ちゃんとしたお店で切った事はない。
奴隷だから、そもそもそんな場所へは、いけない。
村へ買い物に行っても耳の事でからかわれたり、奴隷という事だけでバカにされていた
でも村で1人だけ私の味方をしてくれる人がいた
それは盗賊に殺された…レイアさんだけ
レイアさんが居たおかげで私は辛くても頑張る事ができた
「林檎…?どうしたの?ぼんやりして」
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