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🏫学園内🏫
「あの…烈火!…くん」
私は、おどおど話しかける。
烈火は、きりっとしたキツメの目で私を見る
「なんだ?」
「あの…この学校って、みんな特別な子が多いの…?」
「あぁ‥そうだな。基本集まっているのは、魔法使いの卵みたいな奴らが多いな‥。ちなみに俺は火が操れる」
と、烈火が炎を手から出す。
私はビックリしてその場に尻餅をついてしまった
「…烈火くんって、すごいのね!火を手から出す人なんて初めてみたわ。なんかちょっと感激しちゃった。」
私がそう言うと、烈火は照れくさそうにしていた。そして、スタスタと歩きはじめる。
私は慌てて烈火の後を追いかけた
「…烈火くんってずっとここに住んでいるの?両親は心配していない?」
私が歩きながら、そう言うと烈火は足を止めた。
「…。」
烈火は無言だった。
問いかけた瞬間の顔色が少し変わっていた。目が少し悲しそうに見えた。
そして、重い口を烈火が開く
「俺は…。」
烈火の目から少し涙が見えた。
「………。」
私は黙って烈火を見る
烈火が袖で顔をふく
そして口をゆっくり開き話し始めた
「父さんも…母さんも…俺のせいで死んだ」
「…え。」
林檎が驚いて口を開け唖然としている
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