19人が本棚に入れています
本棚に追加
「‥3歳の頃、俺は自分の力が暴走し、両親、街の全員を火事に巻き込んだ。‥。」
よくみると烈火が震えている
「ごめん…」
私は烈火に謝る
いけない事を聞いてしまったかもしれない。
人には聞かれたくないことが必ずある。
ごめんね。烈火‥。
「‥‥。」
烈火がしばらく黙る。
無理して烈火は自分の話をしてくれた
私も烈火に自分の事を話しをしなきゃと思い口を開く。
「‥私ね‥実は親がいるか分からないんだ。」
「‥分からない…?」
私の言葉に烈火が気づきこっちをみる
「うん…昔の事、全然、思い出せないんだ。」
「おい‥おまえ、まさか‥記憶がないのか。」
烈火が言ってくる。私は首を縦にふり、話し始めた。
「気がついたら森に居て、、林檎と言う名前以外は、何ひとつ思い出せなかった。思い出そうとすると‥頭が痛くなるの。」
それから私は烈火に、色んな話をした
森で奴隷として売られた話
アップルグリント村の話
そして、メイドのレイアさんの話
私が、まともに話すのは久しぶりだ
ましてや男の子とは初めてのような感じがした。
話せるって、こんなに素敵な事だったんだ‥。
「…。」
私は両手を握り締め胸にやる
私は目を閉じ1分間そのままの格好でたっていた
「…どうかしたか!」
あまりにも長く変な行動が続き烈火が私を気にかけ声をかけた。
私は我にかえり、烈火に気づく。
「…え」
烈火は一瞬、変な顔をして‥頭をかいて私の方を向いて話す。
「まぁ無理に思い出してもしょうがないだろ…。俺なんて忘れたくても、あの時の記憶が離れないけどな。」
「ありがとう…烈火」
「…ぬ!」
烈火の顔が少し赤くなる
「ばっバカ!なんでありがとうなんだよ。俺は別に…ゴニョゴニョ」
烈火がもごもご話している。
すると誰かがものすごい勢いで烈火にぶつかってきた。
「オカマ烈火!発見だー」
とても甲高い声が響きわたる
女の子だ。
最初のコメントを投稿しよう!