後悔の果てに

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いつまで、こんなところに居ればいいんだろう。 私は毎日そんなことを考えていた。 私とメイドさんは後片付けの食器を洗い終え、主人達の食事の余り物を食べた そして、洗濯、各部屋の掃除。 靴磨き、主人達の服を着せるのを手伝ったりもした。 そんなある日の事でした。 今日は年に一度のアップルグリントのお祭りの日です。 村は活気があり、とても楽しそうな雰囲気でした。 奥さん達も今日は、かなりめかしこんで祭りに行く感じでした。 勿論、私とメイドさんは留守番です。 買い出し以外の外出許可は得られず、一度も村の外へは出た事がありません。 キラキラの服を身にまとい、村の方へと向かう主人一行。 久々に誰も居ない屋敷。 私は何だか嬉しかった。 「ふふ。なんだか嬉しそうね。林檎ちゃんプルグリント祭行ったことないもんね~」 メイドさんが私に話しかけてくる。 「………。」 私は相変わらず無言。 最低だな私…。 私は下唇をかんで下を向いた 「大丈夫よ。無理しなくて。いつか林檎ちゃんから話してくれるの待ってるわ」 笑ってメイドさんが言ってくる 私は話す勇気がない自分に腹がたち、本当に苦しかった。 いつの間にか夜になり花火が打ち上げられる。 私は色華やかな花火に感動してた。 ドーンドーン…と打ち上げられる花火は本当に素敵でした。 ドーンドーン。 ドーン。…ドーン! 「あれ?」 私は不思議がった。花火の割には、何だか音が多い。 しかも、人が叫んでいるように聞こえた
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