幸、屍となる!

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「腐り、崩れ落ちた肉片は如何なさいますか?」 「もうよい。必要ない……焼くなり煮るなり好きにしろ」  力のない王の体から紡がれる言葉は以前有った筈の覇気が消失している。 「近衛兵を呼べ! 至急この間を掃除するのだと、この事は他言無用だと伝えよ!」  臣下の中で最年長である男が指示を出す。しばらくすると黒い鎧で身を包んだ男達がやって来た。 「腐った肉はゴミ溜めにでも放り込んでおけ! いいか、一片の欠片も残してはならん。元の通りにするのだ。」  近衛兵達は指示を聞くと黙々と作業を開始した。  腐り落ちた肉から腐臭がたちこめる。  掃除を終えた兵達が向かったのは焼却炉を兼ねたゴミ溜めであった。  そこに集めた塵を投げ捨てた。
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