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近々、人界から腕のたつ者達が徒党を組んでやってくるという。
人の軍には循環がある。老いた兵士は退役し新兵の教育にあたり、まだ若い者は意気揚々と戦へと出陣す。短命であるからこそ循環が生まれ回りゆく。それに対して生命力が強く長命である魔の者達は簡単には死にはしない、だからこそ傷つき疲れきった者が溢れ出す。
戦を生き延びまた新たな戦へ、なんら人間と変わりはないがその期間の長さは比べるだけ馬鹿々々しい。肉体的外傷や内傷はもちろんのこと、精神的傷も負っていく。蓄積されるのだ。そして容量を超えてしまえば肉体的には死、精神的に言えば発狂する。
長きに渡る戦により疲弊しているのだ。そんな時に人間の精鋭達の相手をすることができるのか。
否、しなくてはならない。
そのためには
禁忌を犯す覚悟で
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