まりあ

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まりあ

紅い花は初めての遠出にとても緊張しました。 それと同時にあの人に会えると思うと不思議と胸が高鳴りました。 花はどんどんそしてゆっくりと川を下ってゆきました。 けれども あの人には会えません。 いつしか 花は途方に暮れました。 1人がとても寂しくて、悲かったからです。 仲間の花の元へ帰りたいと願いました。 ですがそれも叶いません。 紅い花はしくしくと泣きました。 とても悲しかったのです。 そして花はいつしか疲れて眠ってしまいました。 その間も花はゆらゆら川を流れていきます。その日は月がとてもきれいな夜でした。 …そんな日はなにか奇跡がおこるかもしれませんね。
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