第2話

3/8
前へ
/17ページ
次へ
次の日の放課後… 永地は何処かへ向かう怪しげな大和をストーキング…否、尾行していた。 (今日こそあいつの正体を掴んでやる!) 実は、イケメンが悪事を働いているのが見たいだけである。 しかし、予想と反し飛鳥は花屋に寄っていた。女性の店員が赤くなりながら注文を受けている。 (何だーあいつ…。花なんか買って……、って、あーあーあーあーデレデレしちゃって) そのまま歩みを進める大和に置いていかれぬように、永地も物陰に隠れながら進んでいく。 (やっぱりおねーさん達と…。…あれ、公園じゃん。でもここ確か何年か前に…) 道無き道を木々を掻き分け進んでいき、やがて気づく。 「!」 (そうだ!ここ……) 飛鳥が持っていた花束を芝生に置く。 (殺人事件があった場所-!なんであいつがここに…?) 「理恵……大和……」 (は?今何て…、えっ…?) 「飛鳥」 すると、木立の奥から漆黒の男が現れた。首に逆さ十字のネックレスを下げている。 「…クロノ」  
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加