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次の日の放課後…
永地は何処かへ向かう怪しげな大和をストーキング…否、尾行していた。
(今日こそあいつの正体を掴んでやる!)
実は、イケメンが悪事を働いているのが見たいだけである。
しかし、予想と反し飛鳥は花屋に寄っていた。女性の店員が赤くなりながら注文を受けている。
(何だーあいつ…。花なんか買って……、って、あーあーあーあーデレデレしちゃって)
そのまま歩みを進める大和に置いていかれぬように、永地も物陰に隠れながら進んでいく。
(やっぱりおねーさん達と…。…あれ、公園じゃん。でもここ確か何年か前に…)
道無き道を木々を掻き分け進んでいき、やがて気づく。
「!」
(そうだ!ここ……)
飛鳥が持っていた花束を芝生に置く。
(殺人事件があった場所-!なんであいつがここに…?)
「理恵……大和……」
(は?今何て…、えっ…?)
「飛鳥」
すると、木立の奥から漆黒の男が現れた。首に逆さ十字のネックレスを下げている。
「…クロノ」
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