第2話

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(誰と話してんだ、あいつは?) だが、永地の目には飛鳥一人しか映っていないようだった。しかし。 「……!…く、」 (!…目が…なんだ、痛ぇ…っ) 大和がこちらに気付いたのか、振り向く。 「!」 永地の目から、赤い鮮血が流れ落ちた。 息を呑み、木の影から大和の方を見る。 「見え…る………あれ…は…」 痛む右目に、漆黒の男が映った。 「……ほぉ、能力(ちから)に目覚めたか」 続いてクロノと呼ばれた男もこちらに視線を向ける。 「さぁ、出て来いよ」 近付いてくる足音に、永地の心臓の鼓動が自然と速くなっていく。 「さぁ、早く」 バッと木の後ろを見るも、そこにはもう誰もいなかった。 「…逃げた、か。お前の同級生じゃなかったか?飛鳥。あいつもお前と同じ…」 「……違う 年下だ」  
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