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--動きがあったのはその日の夜だった。
綺麗に、しかし怪しく輝く三日月が漆黒の空に浮かんでいる。
飛鳥は、木立の並ぶ森林公園に沿って歩いていた。
(委員会、遅くなったな……)
「はぁー…、…!?」
突如、何かを感じ、公園の入り口に視線を向ける。
「嫌な感じだ……。…!!大和…?大和!」
暗闇の林の中、飛鳥を見る大和の黒い瞳が、あった。
「こんな所で一体…大和!!」
その時であった。
「!!」
バシャと音を立て、水溜まりのようなものを踏む。
(何……血!?一体誰の…!?)
「あーにき」
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