フォークボールをもう一回

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高校時代の親父はこの球を決め球として、甲子園予選の決勝まで勝ち進んだ。 しかしその試合の九回に投じたフォークが暴投となり、サヨナラで夢は絶たれた……らしい。 「俺はフォークを投げて打たれたらしゃーないって思いで投げた。だからあの試合も後悔はしてないな。あの球であそこまでたどり着いたんだから」 甲子園の話を聞くときは、いつも最後に親父はこう言っていた。 ♯♯♯
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