フォークボールをもう一回

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純也は俺の目をじっと見て、確かめるように言う。 「後悔せえへんな?」 「しない」 「暴投でサヨナラでもか?」 「無論」 あまりにキッパリとした俺の返事が意外だったのか、純也は笑みをこぼしていた。 マウンドから戻っていく純也は、最後に俺の胸をグラブで小突いた。 「しゃーないで乗ってやる。俺の人生最大の大博打や」
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