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「・・・あんたねぇ。」
何かユウを睨んでくる奴が一人。
名前をアサギという少女だ。長い黄色の髪をそのままにしていて腰にまで伸びている。目付きが鋭く、見た目だけできつい印象を受ける。
まあ性格もそれに似たようなものだ。
「ちょっとは真剣にやりなさい!! あなたたちはいっつもへらへらと!」
「アサギちゃん!! 私は真剣だよ!!」
とレンは握りこぶしを前にだしてガッツポーズをとる。
ぺしっ!
ユウは、そんなレンの頭を平手で軽くたたく。
「何かごめん。恨むならコイツだけにしてな。」
レンは、叩かれた頭を抑えながら「う~」とうなっている。
アサギは、それっきり俺たちから視線をそらしていた。
無愛想な事この上ない。
困ったお嬢さんである。
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