1 HEAVEN~一人の欠落~

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「・・・あんたねぇ。」 何かユウを睨んでくる奴が一人。 名前をアサギという少女だ。長い黄色の髪をそのままにしていて腰にまで伸びている。目付きが鋭く、見た目だけできつい印象を受ける。 まあ性格もそれに似たようなものだ。 「ちょっとは真剣にやりなさい!! あなたたちはいっつもへらへらと!」 「アサギちゃん!! 私は真剣だよ!!」 とレンは握りこぶしを前にだしてガッツポーズをとる。 ぺしっ! ユウは、そんなレンの頭を平手で軽くたたく。 「何かごめん。恨むならコイツだけにしてな。」 レンは、叩かれた頭を抑えながら「う~」とうなっている。 アサギは、それっきり俺たちから視線をそらしていた。 無愛想な事この上ない。 困ったお嬢さんである。
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