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「あはは・・・」
と口をへにして困ったような表情を浮かべているのがテンカだ。
小柄でメガネをかけていて、おとなしそうな顔立ち。まあ実際温厚な性格だ。
「ユウさんにレンさん。あまりアサギさんを怒らせないでくださいね。」
「う、うるさい!! 怒ってなんていないわよ!」
とテンカの話している内容を聞いた途端、アサギは恥ずかしそうに早口で否定した。
明らかに図星だろう。
少し空気がどんよりとする。
ミドリは、少し場の空気が静まるのを待ってから話し始めた。
「実行するなら今夜ね。エレナ人員配置をお願いするわ。」
「分かった。では畑の見張りをユウくんとレンちゃんに一任する。後は任せたよ。」
何とも意外な人員配置だ。
「分かったよエレナ。」
「了解!!エレちゃん♪」
レンは、敬礼までしてみせて返答していた。先が思いやられる仕草の一種といっても過言ではない。
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