1 HEAVEN~一人の欠落~

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「あはは・・・」 と口をへにして困ったような表情を浮かべているのがテンカだ。 小柄でメガネをかけていて、おとなしそうな顔立ち。まあ実際温厚な性格だ。 「ユウさんにレンさん。あまりアサギさんを怒らせないでくださいね。」 「う、うるさい!! 怒ってなんていないわよ!」 とテンカの話している内容を聞いた途端、アサギは恥ずかしそうに早口で否定した。 明らかに図星だろう。 少し空気がどんよりとする。 ミドリは、少し場の空気が静まるのを待ってから話し始めた。 「実行するなら今夜ね。エレナ人員配置をお願いするわ。」 「分かった。では畑の見張りをユウくんとレンちゃんに一任する。後は任せたよ。」 何とも意外な人員配置だ。 「分かったよエレナ。」 「了解!!エレちゃん♪」 レンは、敬礼までしてみせて返答していた。先が思いやられる仕草の一種といっても過言ではない。
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