出会い

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「と、まぁ私の証言は終わりです」 文ちゃんありがとうございました 「よし、行こうっと」 レイアは返り血一つ浴びておらず先に進む 蠍の死体を乗り越えて 追わなくて良いんですか? 「フフッ…侵入者と言えど助けてもらったんです…今回は目を瞑りましょう」 怖いだけでは? 「そ、そんなことないです!」 文は羽根を広げ飛び去っていった 歩き続ける 頂上を目指し 理由は目的である魔具の反応が一つあるから 近くを流れている川に近付く 「ちょっと休憩…」 靴と靴下を脱ぎ川に足を浸ける ひんやりとした感覚が足を包む そのまま横になる 「空間移動は疲れるからな…少し…寝よう…かな…」 言い終わる頃には小さな寝息をたてている 規則的に上下する控え目な胸の前で手を組ながら 無防備に寝ていた そんなレイアをある一人の青年が眺めていた 青年はレイアを起こさないようゆっくり近付く 「地べたに頭を直接付けるのは可哀想だな…」 青年は呟くとレイアの頭をゆっくり持ち上げ鞄を下に置く そのまま隣に座りレイアの寝顔を眺めていた
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