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レイアが目を覚ます
「お、起きた?」
青年が笑いながら語りかける
「………貴方は…だれ…?」
半分寝惚けながら訪ねる
「俺は結城(ユウキ)高臣(タカオミ)
こんな所で寝てちゃ危ないぜ?」
むくりと身体を起こすレイア
「私はレイア・クーリッジ・エキュリオル…レイアで良い」
「レイアか、よろしくな」
笑い手を差し出す
きょとんとするレイア
「ん?どうしたんだ?」
「あ、ううん!なんでもない!」
慌てて手を握る
(なんだろう…なんか…ドキドキする…)
高臣を見つめるレイア
そんなレイアを見て高臣は首を傾げるだけだった
「そう言えばレイアはどうしてこんな所に居るんだ?」
「ふぇ!?えぇっと…山の頂上を目指してるの!」
「頂上か…よし、なら俺も一緒に行っても良いか?
流石に女の子一人は心配だからな」
レイアの頭を撫でる
「んっ…うん、いいよ」
「よし、決まりだな!」
ニコっと笑う
(あぁ…わかった…)
自分の変化に気付きだしたレイア
(これが…異性を好きになる気持ちなんだ)
龍の少女の初めてのまともな恋だった
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