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ここはどこにでもあるような川のほとり
そこに二つの影
一人は寝っ転がっている
「―――と、言うわけだから空間固定期時間調律概念から105の幻想郷が外れるまで私居なくなる」
「なんだ?その空間固定期時間調律概念って」
レイアが言ったことに寝っ転がっている男が訊ねる
「空間固定期時間調律概念は空間固定期時間調律概念」
「あぁ…悪い、お前に聞いた俺が悪かった」
そう言って男は身体を起こすとレイアの頭を撫でる
「だから帰ってくるまで大人しくしてるんだよ、火焔」
「俺はいつも大人しいっつうの
五月蝿くて俺を巻き込む糞弟のせいで…」
「じゃぁ行ってくる」
「人の話は最後まで聞け」
そんな火焔のツッコミも無視して川に近付くレイア
「どうやって行くんだ?」
「川の流れを利用して空間世界平面化したフィールドに流れ入って空間固定領域に行って105の幻想郷に侵入する」
「日本語でおk」
「寂しがらなくても早めにスフィアに帰ってくるよ♪」
「お前は今の言葉が寂しがってるように聞こえたのかよ」
相変わらず火焔の言葉を無視して川に飛び込むレイア
不思議なことに水飛沫一つ起きなかった
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