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「は…?」
文は呆気に取られる
「もう一度だけ言う…私の邪魔をするなら脱がす」
「いやwwwなんで脱がすんだよwww
つか二回言ってる時点で最後じゃないしwww」
「だって…そんな綺麗な肌傷付けたら可哀想じゃない」
目がトローンとしてるレイアちゃん
こいつ危ない
「ならさっさと帰って欲しいんですが………っ!?」
急に文の顔が険しくなる
「まぁよくも天狗の領地に不粋な妖怪が侵入してますね…」
余裕を装っているが頬には汗が伝っている
文の見つめる先はレイアの後ろ
そこには巨大な、赤みの掛かった真っ黒な鎧を纏った蠍が居た
あ、サソリね蠍
「最近の蟲とは違って相当強そうですねぇ」
蠍はギュララララ…と鳴き声を…って変な鳴き声だなおい
文の顔の変化に気付いたレイアは振り返り背後を見る
「キモ」
二文字で済ませて再び文を見る
「いやっ!『キモ』じゃないでしょっ!」
文がレイアにツッコム
そしてその大きな声のツッコミに反応して雄叫びをあげながら動く蠍
その巨大な体型からはとても想像できないスピードで二人を襲う
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