prologue. 彼と彼女のプロローグ

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2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/16(金) 17:53:00.23 ID:ot5p3W1U0 「何だ、それは……」 「あら、助けてあげたのにその言い草は酷いんじゃないかしら」 「質問に答えてくれ。その力は、何だ?」 「え? ……どうせこんなの、言ってもわからないわよ?」 「頼む」 「…………魔術を狩る力、って言えばいいと思う。わけがわからないなら聞き流してくれていいわ」 「………そうか、………ああ……そうなのか、君が、」 「なに? なに? なんなのその表情……私の顔にすっごい宝物でも見つけた?」 「……ああ、そこに見つけた。不躾で悪いが、君についていかせてくれないか」 「いやいやいきなり何言ってるの? ナンパはいらないし、護衛なんてもっと要らないんだけど」 「君は僕の希望だ。いいや、君はこの世界の人々にとっての大きな鍵となる人物だと、胸を張って言い切れる」 「うっわ……なんかいきなり世界規模の宣言をされちゃったよ……」 「頼む。君がこれから往く道を、僕も一緒に歩かせて欲しい―――」
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