ep1. 薄幸の少女

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10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/16(金) 18:10:54.08 ID:ot5p3W1U0 [sage] (;゚-゚)「え、でも……」 ( ^ω^)「ぬふふ、じゃあ僕の上に座るかお?」 ξ-⊿-)ξ「おい耳ちぎるぞー」 ( -ω-)「いやそれはちょっとやだお……」 (;゚-゚)「え、え、あの」 ξ゚⊿゚)ξ「いいのよ、そいつは疲れを知らない男だから」 ( ^ω^)「だおだお。君、足震えてるし」 男が指を向けた先の足はまるで枝、そしてそれは確かに、極寒の大地に立ったかのように震えていた。 忘れようと追いやった襲われかけた恐怖が、形となって表れていたのを彼女自身が示していたのだ。 (;゚-゚)「きゃっ」 それに気付いたことで、シィは木の床に、膝を折って崩れ落ちた。 ( ^ω^)「まあ、僕らがいればもう大丈夫だお」 にこやかな男は自らシィに触れることはせず、諭すような声と、大きな手を差し伸べる。 (*゚-゚)「………」 先程の、『男』に対しての怖さは彼には存在しない、そう言いきれるほどの柔らかい笑顔。 まるで人とは思えないほどに不純な色が見えず、何か造られた像のような印象すら受ける。 やがてシィは少量の息をゆっくりと吐き出し、その彼の手を握ると、立ち上がった。
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