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裕と葵は後輩だが
あまり自分と背が変わらなかった。
と、いうより
自分が平均より小さいのか…
二人は一年前付き合いはじめた。
その時ちょうど自分と成さんも
付き合い始めたので
期間上、ここと同級生になる。
「裕と葵は今年のゴールデンウイークはどうするの?」
二人に目線を写した。
すると同時にガシャン!と
お皿とコップのぶつかる音がした。
「なんや~二人ともー!顔が真っ赤やんけー!お熱いなぁ。」
雲美が吹き出した。
「なにするつもりなの?バカっぷる♪」
零次が煽るように言った。
「ち…違いますよぅ!バカじゃないです!」
葵が頬に手を当てながら
必死に否定している。
「じゃぁお二人は何するんですか?」
同じく顔を両手で覆っている
裕が言った。
(あ、気になるかも。)
零次と雲美は二年前に付き合い始めた。
自分はこの二人に随分
助けられた感じがする。
「あは。聞きたいの?」
雲美が少し照れを見せた気がした。
「聞きたい。聞きたい。」
裕と葵が興味津々だ。
「俺らはねー………二人で北海道いくんや♪」
「へっ?」
(北海道!?なんでまた。)
「いやな?前々から決めてたんや。」
「なんか色々バタバタしてたから二人でゆくっりできる所へ行こうってね。」
(あーなるほど)
「あ、そーゆー咲夜んとこはどうするつもりや?」
「それが…まだ決め中で…なかなか決まらないんですよ…」
「んーじゃぁ思い出の場所とかさ…出会った場所とか、告白の場所とか行ってみれば?」
コップに新たなお酒を酌みはじめる
零次が言った。
(思い出の場所か……)
「そもそも俺ら咲夜達の恋話きいた事ないしな。」
「あ、確かに。流れを聞いたことがない」
「咲ちゃん教えてよ!出会ってから今まで!」
裕と葵が言った。
「えっっ…話せば結構長くなるよ?」
「ええよ。そんなん気にせんわ。」
「じゃぁ…」
と口を開いた瞬間。
「悪い!!遅くなったわ!!皆集まってるか!?」
ドアの方から声がして
全員がそちらの方を見る。
「せ、成さん……」
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