触れられる事が…

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その頃俺は高校三年。 学校生活最後の一年。 別に大切にしようとか そうゆう事はない。 部活はもとから入ってないし 引退を前にした最後の大会に 燃えている同級生はそう少なくはなかった。 進路も適当な大学へいって 適当に過ごそうと思っていた。 ------------- 「成~お前また○○女子校の美人さんに告られたんだって~?」 昼食の時間。屋上で複数の仲間と 購買で買ったパンを食べていた。 「あー…まぁな。」 「で?オーケーしたのか?」 「フった。」 「はぁーーーぁ?またかよッッ!!」 皆、呆れた顔 「だってもう飽きたし。」 「うわ~出たよモテ男の呟き~」 (なんだよ…モテ男って。) この二年間、沢山の 上ランク女子と付き合ってきたが どれも楽しいものではなかった。 だから大切な人もいない (青春ってこんなものか…) 「お前さ~ぶっちゃけ顔は悪くなんだぜ?知らねーだけだと思うが、気色わるい事にお前のファンクラブだって出来てんだってさ。」 「あはは。マジかよ……」 「ったくもったいねーなー。いらねーなら俺にくれよ、その顔」 本気なのか嘘なのか… (本気でくれてやるわこんな顔。)        ・ 「ま、あくまで顔は…だけどなぁー!」 憎たらしく盛り上がる。 「お前~俺に蹴って欲しいのか~?」 「嘘ですって!成さん~」 「いくぞ!さん!にー!…」 「ぎゃーー!」 -------------- こんなふうに仲間とワイワイやって この一年を乗り切ろう。 そう思った。
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