機会

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「心!早く起きな!大事な知らせだよ」 「ちょっと待ってください!」 母に強制的に起こされ、私は着物を着る。支度が整ったところで母のもとへ行く。 「母上、大事な知らせとは?」 「・・・心、明日から壬生屯所へ働きに行くんだよ。」 「・・・え?」 私は言葉を失った。 いきなり何てことを言い出すかと思えば・・・。 「壬生浪士」のために働く? 「母上っ!それはいくらなんでも・・・」 「しょうがないだろう、もう決まっちゃった事だから」 母が言うには、昨日あたりにそういう張り紙が出されていて、この頃嫌な印象しかない壬生浪士の世話をするということに、町の人は避けていたらしい。 でもこの母は違う。 自ら申し出たのだ。 それも娘にやらせるという・・・。 「家には妹もいるんだからそれ位頑張ってきなさい」 この状況、どうすればいいですか・・・?
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