逃亡

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夕方になると俺は、 番号を変えたばかりの携帯でめぼしい所、三軒に電話をした。 女の家を出る度に俺は、 いつも携帯番号を変えていた。 今頃、 真美もビックリしてるだろうな。 真美は昨日まで一緒に住んでた女。 天真爛漫で酒が強くていいヤツだったけど、 俺と結婚するって皆にふいてたみたいだったから。 どうも俺は、 女という生き物が理解できない。 なんで勝手にそこまで盛り上がれるのか、 不思議でしょうがなかった。 だから俺は女を、 本当に好きになった事がない。 これからも多分、好きにならない。 天地がひっくり返らない限り。 電話した先の三軒は今日の面接を快諾してくれた。 俺はビールを飲みながら、 夜が訪れるのを待った。
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