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入学して間もなく俺は演劇部へ入部した。
たいした理由ではないが演劇部に入らなければならなかった。
「どうも、一年の氷室 遼です。えー……特にアピール出来る事はありません」
自己紹介は無難にこなす。問題無く学園生活を過ごすにはこれが1番だから。
もちろんこんな自己紹介だったもので誰も寄ってこない……
「……ワシは一年の木下秀吉じゃ」
事もなかった。
「あぁ……さっきの通り、俺は氷室 遼。……その……なんだ……お前変わってるな」
普通は俺みたいな奴には話かけてこないぞ?
……いや、同じクラスの『バカ』も話しかけてきたな……
「まぁいいや……これからよろしくな、木下」
「秀吉で良いぞい、ワシも遼と呼ばせて貰うからの」
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