HR~俺達の始まり~

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  ※ それからまた数日後。 演技の上手い奴は次の舞台で出るらしく衣装合わせに勤しんでいた。 もちろん俺に出番はなく、裏方。 別に不満は無い。 何故なら…… 「どうかの?遼……」 秀吉のナース姿と 「ロリコン、どうですか?似合うですか?」 有栖のメイド服姿を現在進行形で見ているからな…… とにかく素晴らしい……この組み合わせでどんな演劇をやるのかしらんが美少女二人が素晴らしい。 「性格以外は完璧だ」 ドスッ(ふくらはぎに蹴りを喰らう音) こういう感想は正直に言ったほうが良いと聞いたんだが……正直に言ったら蹴られました。すっごい痛い。 「この姿……悠兄ぃにも見せてあげたいです」 「んっ?さっき先輩も練習のために持って帰ってるのも有りって……」 その瞬間すでに有栖は視界には居なかった。 「いや……せめて着替えてから……」 ポンッ(先輩に肩を叩かれる) 振り向くと先輩の指差す先に有栖の着替えと荷物。 ブンブンッ(必死に首を振り拒絶する俺) スッ(写真を出す先輩) グッ(親指を立て、写真を受け取る俺) 有栖の荷物配達が決定した。 後悔はしていない。
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